ポート番号とはデータリンクのMACアドレスやIPのIPアドレスと同じようにトランスポートプロトコルのアドレスとしてポート番号があります。ポート番号は番号ごとに用途が決まっているものもあります。
- 0~1021まで
- ウェルノウンポート番号(Wellknown Port Number)と呼ばれトランスポートプロトコルの種類に関わらず用途が決まっているものを指します。
- 1024~49151まで
- 用途は決まっているが他の用途にも使用される可能性があるものを指します。
- 49152~65535
- 用途が決まっていないもの
3番目の番号帯のものはOSがダイナミック(動的)に番号を割り当てて使用され、これにより同じクライアントから複数のTCPコネクションを確立しても、通信を識別する事が出来ます。
通信の識別
通信の識別はポート番号だけで行われるわけではなく、「送信元IPアドレス」「宛先IPアドレス」「送信元ポート番号」「宛先ポート番号」「プロトコル番号」の5つで行います。そのため、同じクライアントから2つのWebブラウザで違うサイトを確認した場合にも対応できるようになっています。識別の一例を下表に示します。
クライアントが異なる | 送信元IPが異なる |
アプリケーションが異なる | 送信元ポート番号が異なる |
複数の同一アプリケーションからアクセス | 送信元ポート番号が異なる |
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