【ネットワーク】ATM(Asynchronous Transfer Mode)

概要

ATMは主に広域を結ぶネットワークで利用され、回線の占有時間を短くすることにより大容量のデータを効率的に転送できるコネクション型のネットワークです。ATMでは複数の相手と同時に通信回線を接続する事が出来るが、送信権の制御はないためすべての端末がデータ送信可能となり輻輳状態となる可能性があるため帯域を決めて細かく制御する機能が備えられています。

上位層とのかかわり

ATMでは1つのセルで48オクテットのデータしか運ぶことが出来ません。そこにヘッダー情報を入れてしまうとデータをほとんど送られる事が出来なくなってしまうので、ATMではAAL(ATM Adaptation Layer)と呼ばれる上位層とともに利用します。IPの場合にはAAL5と呼ばれる上位層が利用され、最大192個のセルに分割してデータが送信されそのうちの一つでも失われるとエラーとなり受信したデータはすべて破棄されます。TCP/IPでは信頼性を確保する為に破棄されたデータを再送処理を行うのでネットワークが混雑するほど輻輳する可能性が高くなり、これはATMの問題点と言えます。

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