【ネットワーク】TCP/IPの各階層について③

概要

TCP/IPの各階層であるトランスポート層について解説していきます。

トランスポート層はOSI参照モデルのトランスポート層と同様の働きをしており、コンピューターの内部で同時に複数起動しているアプリケーションの中から通信を行うアプリケーションをポート番号と呼ばれる識別子で識別し通信を実現しています。

TCP (Transmission Control Protocol)

TCPはコネクション型のプロトコルで、経路途中のデータに欠損や順番の入れ替わりが発生しても解決できる信頼性があります。ネットワークの帯域幅を有効利用する仕組みやネットワークの混雑を和らげる仕組みなどさまざまな機能が組み込まれており、確立と切断だけで約7回もやり取りを行うので少量のデータ送信やビデオ会議などタイムリーに通信を行う必要がある場合などには不向きです。

UDP (User Datagram Protocol)

UDPはコネクションレスで信頼性のないプロトコルです。UDPでは通信相手にデータが届いているかどうかや送信先がネットワークに接続されているかを確認せずにデータ送信を行います。それらが必要な場合にはアプリケーションのプログラムが行う事となっており、ビデオ会議などのタイムリーな通信に向いています。

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