【ネットワーク】TCP/IPの各階層について④

概要

TCP/IPの各階層であるアプリケーション層について解説していきます。

TCP/IPの階層モデルではOSI参照モデルのアプリケーション層~セッション層の機能はアプリケーションプログラムで実現されます。またTCP/IPのアプリケーションの多くはクライアント/サーバーモデルで作成されており、サーバー側のプログラムは常時起動させておく必要があります。

Webアクセス(www)

WWW(World Wide Web)はインターネットで情報をやり取りする仕組みで、Webブラウザをマウスやキーボードで操作する事でサーバーにある情報を表示したり文字などを入力したりできます。WWWではアプリケーション層のプロトコルとして「HTTP」を、プレゼンテーション層のプロトコルとして「HTML」を使用しています。HTTPはブラウザとサーバー間の通信で行われ、HTMLは送信に使われる主なデータフォーマットです。

電子メール

電子メールではSMTPやMIMEというプロトコルが使用されています。MIMEは文字だけでなく映像や音声ファイルなどの送信を可能にするためのプロトコルです。

ファイル転送

ファイル転送とはコンピューターのハードディスク上に存在するファイルを別のコンピューターのハードディスクへ転送したりその逆操作などを行う事である。この操作のプロトコルにはFTP(File Transfer Protocol)が使用され、転送の際にはバイナリーモードやテキストモードを選択する事が出来ます。FTPでデータ転送を行う際にはファイル転送指示用の制御コネクションと実際にデータ転送を行うデータコネクションの2つのコネクションを確立します。

遠隔ログイン

遠隔ログインとはネットワークに接続されている離れた場所のコンピューターにログインしてプログラムを走らせる事が出来る機能です。プロトコルとしては「TELNET」や「SSH」などのプロトコルが使用されています。また、RemoteDesktop機能ではRDPというプロトコルが使用されていますが、RFCで規定されたプロトコルではありません。

ネットワーク管理

TCP/IPではネットワーク管理にSNMP(Simple Network Management Protocol)というプロトコルが使用されています。SNMPでは管理対象であるルーター、ブリッジ、ホストなどは「エージェント」、それらを管理するプログラムを「マネージャー」と呼び、ネットワークインターフェースの情報や通信パケットの量、機器の温度情報などさまざまな情報を格納しています。その情報はMIB(Management Information Base)という決められた構造でアクセスできます。

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