SQL構文入門:DMLとDDLの違い-JOIN・集計関数-

DE135:SQLの構文を一通り知っていて、記述・実行できる(DML・DDLの理解、各種JOINの使い分け、集計関数とGROUP BY、CASE文を使用した縦横変換、副問合せやEXISTSの活用など)

はじめに:この記事で解決できること

SQL(Structured Query Language)は、データの取得や操作に不可欠なスキルです。日々のデータ処理で「複雑な条件での抽出方法がわからない」「JOINの使い方に自信がない」と悩む方も多いのではないでしょうか。本記事では、SQLの主要な構文を網羅的に解説し、実行可能な例とともに理解を深めていきます。この記事を通じて、データの効率的な操作方法分析の基礎スキルを習得しましょう。

SQL構文の基本:DMLとDDLの違い

SQLは、大きく分けてDML(Data Manipulation Language)DDL(Data Definition Language)に分かれます。

  • DML:データの操作を行う命令群です。主にSELECTINSERTUPDATEDELETEが含まれます。データの取得や更新に用いるため、日常的な業務で多く活用されます。
  • DDL:データベース構造の定義や変更を行う命令群です。CREATEALTERDROPなどが該当し、テーブルやインデックスの作成・削除を管理します。

DMLとDDLの使い分け例

例えば、販売データから特定の商品情報を取得したり、新しい商品を追加する場合にはDMLを使用しますが、テーブル構造の見直しが必要な際はDDLが役立ちます。


各種JOINの使い分け:INNER JOIN、LEFT JOIN、RIGHT JOIN、FULL OUTER JOIN

データの結合には様々なJOIN構文があり、それぞれの特性を理解することが重要です。

  • INNER JOIN:両方のテーブルに共通するデータのみを取得します。
  • LEFT JOIN:左側のテーブルの全データを取得し、右側に該当がない場合はNULLを返します。
  • RIGHT JOIN:右側のテーブルを優先して取得し、左側に該当がない場合はNULLを返します。
  • FULL OUTER JOIN:両方のテーブルから、存在するすべてのデータを取得します。

このようなJOINの使い分けにより、特定の条件下で効率的にデータを結合できます。

集計関数とGROUP BYでデータをまとめる

分析で多用される集計関数とGROUP BYは、データを効率よく集計・表示するために活用されます。

  • COUNT:データ数のカウント
  • SUM:合計値の計算
  • AVG:平均値の計算
  • MAX/MIN:最大・最小値の取得

このように、集計関数を組み合わせることで簡潔にデータの要約が可能です。

CASE文で縦横変換を実現

CASE文は、SQLで条件に応じた値を返すための構文で、特定条件に基づいた縦横変換やカスタマイズが可能です。

:性別データのラベル変換

これにより、直感的にデータの整理ができ、分析結果がわかりやすくなります。


副問い合わせとEXISTSの活用法

複数のテーブルを組み合わせる高度な分析には、副問い合わせやEXISTSの利用が有効です。副問い合わせにより、条件に基づいたデータ抽出が簡潔に行えます。

:在庫のある商品のみ取得

まとめ:SQLを使って効率的にデータ操作を行う

SQLの主要な構文を習得することで、日常的なデータ処理がスムーズに行えるようになります。本記事で紹介したDML・DDLやJOIN、集計、CASE文、副問い合わせの活用法を基礎として、実際のデータ分析業務での活用を進めてください。

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