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RAIDの種類と違いを比較|特徴と選び方をわかりやすく解説

システム

それぞれの違いとは?

RAIDにはRAID0、RAID1、RAID5、RAID6、RAID10など様々な種類があります。
学習を進めるとそれぞれの特徴や仕組みは理解できますが、「結局どれを選べばよいのか?」、「何を基準に選択すればよいのか?」という疑問を持つことも少なくありません。

RAID選択を考える上で重要なのは、各RAIDの仕組みを暗記することではなく、何を得るために、何を犠牲にしているのかを理解することです。

この記事では、「性能」「容量効率」「耐障害性」「コスト」の4つの観点から、代表的なRAIDレベルを比較していきます。

RAIDを比較する前に

本記事では仕組みの詳細には触れません。
RAIDは複数のディスクを組み合わせて利用する技術ですが、「性能を高める」「容量を有効活用する」「故障に強くする」これらを同時に最大化することはできません。

そのため、各RAIDレベルは異なる考え方でバランスを取っています。

RAID比較表

まずは全体像を把握するために、比較表を見てみましょう
本記事では、各RAIDを以下の観点で比較します。

  • 性能:読み書き性能
  • 容量効率:搭載容量に対して実際に利用できる容量の割合
  • 耐障害性:ディスク故障への強さ
  • 最低ディスク数:同じ利用容量を実現するために必要なディスク数。必要なディスク数が多いほど一般的にはコストも増加します

また、評価は相対的な目安として以下の記号を使用します。
◎:非常に優れている ○:優れている △:やや劣る ×:劣る

種類性能容量効率耐障害性最低ディスク数
RAID0×
RAID1×
RAID5
RAID6
RAID10×

※本表は相対的な目安です。実際の性能は読み込み・書き込みの比率や利用環境によって異なります。

それぞれの特徴

RAID0

RAID0はデータを複数ディスクへ分散して保存する構成です。高速な読み書きや全ディスク容量を利用できる点が強みで、冗長性がなく1台でも故障すると全データへアクセスできなくなる点が弱みです。

一時的な作業領域や性能を最優先する環境での利用に適しています。

RAID1

RAID1は同じデータを複数ディスクへ保存する構成です。ディスク故障に強く構成が分かりやすい点が強みで、利用できる容量が半分になりコスト効率が低い点が弱みです。

小規模サーバーやシンプルな冗長化を実現したい環境での利用に適しています。

RAID5

RAID5はデータとパリティ情報を分散保存する構成です。容量効率・性能・耐障害性のバランスが良く1台のディスク故障に耐えられる点が強みで、書き込み処理が複雑になり障害発生後の再構築に時間がかかる点が弱みです。

ファイルサーバーや一般的な業務システムでの利用に適しています

RAID6

RAID6はRAID5をさらに強化した構成です。2台同時故障に対応できRAID5より高い耐障害性を持つ点が強みで、利用可能容量が減り書き込み性能はRAID5より低下する点が弱みです。RAID5より安全性を高める代わりに、容量効率や性能を犠牲にした構成と言えます。

大容量ストレージや障害リスクを重視する環境での利用に適しています

RAID10

RAID10はRAID1とRAID0を組み合わせた構成です。高い性能を持ち高い耐障害性と障害時の復旧が比較的容易な点が強みで、利用可能容量は半分になりディスクコストが高い点が弱みです。

データベースサーバーや高負荷なシステムでの利用に適しています

RAID選択で考えるべきこと

RAID選択で最も重要なのは、「どのRAIDが最強か」ではありません。
考えるべきなのは、「何を優先したいのか」です。

例えば、性能を重視するならRAID0やRAID10、安全性を重視するならRAID1やRAID6、バランスを重視するならRAID5という考え方になります。

RAID選択とは、性能・容量・安全性・コストのトレードオフを決めることと言えます。その為にはシステムに求められる要件を整理し、オーナーや利用者など関係者の意向を聞き、総意として優先順位付けする事が必要です。

まとめ

・RAIDごとに重視するポイントは異なる
・性能・容量・耐障害性は同時に最大化できない
・RAID選択はトレードオフの判断である
・システム要件に応じて最適な構成は変わる
・RAIDは技術選択というより設計判断である

「絶対に停止できない」のか、「コストを抑えたい」のか、「性能を重視したい」のか。
RAIDは技術選択というよりも、要求事項に対する設計判断と言えるでしょう。

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