【ネットワーク】TCP/IPの各階層について②

概要

TCP/IPの各階層であるインターネット層について解説していきます。

インターネット層ではインターネットプロトコル(IP)が使用されており、OSI参照モデルのネットワーク層の役割に相当します。TCP/IPの階層モデルでは一般にインターネット層とトランスポート層がホストのOSに組み込まれる事が想定されており、特にルーターはインターネット層を利用してパケットを転送する機能を実装する必要があります。ブリッジやリピーター、ハブについては必ずしも実装する必要はない。

IP (Internet Protocol)

IPはIPアドレスを利用することでネットワークをまたいで世界中にパケットを配送するためのプロトコルです。IPにはデータリンクの特性を隠し、通信を行うホスト間の経路を気にする事なく通信が出来るようになっています。これらの機能を持ったIPはパケット交換プロトコルですが、未着のパケットを再送する機能はないので信頼性のないプロトコルと言えます。

ICMP (Internet Control Message Protocol)

IPパケットの配送異常にて到着しないときに、送信元へ異常を知らせるためのプロトコルである。PINGなどはこれを利用して実行しています。

ARP (Address Resolution Protocol)

送信先のIPアドレスからMACアドレスを調べるためのプロトコルです。ネットワーク層ではIPアドレスで通信が可能ですが、データリンク層での通信を行うためにはMACアドレスを使用するためこのプロトコルが利用されます。

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