【ネットワーク】IPv6

概要

ここではIPv6(IP version 6)について解説を行います。

IPv6はIPv4の枯渇問題やその他の不満を一挙に解決するために検討されたインターネットプロトコルであり、32ビットのIPv4から4倍の128ビットまで拡張されています。

ヘッダー情報については「IPv6のヘッダー」を参照ください。

特徴

  • IPアドレスを階層構造とし、計画配布により経路制御表の集約とIPアドレスの拡大を実現する。
  • ヘッダー長の固定化によるチェックサムの省略とヘッダー構造の簡素化によるルーター負荷軽減。
  • 経路MTU探索によるルーターでの分割処理防止。
  • DHCPサーバーが無い場合でもIPアドレスを自動的に割り当てる。
  • IPアドレスの偽造に対するセキュリティ機能や盗聴防止機能の提供。
  • マルチキャストやMobileIPの機能を拡張機能として定義。

表記方法

IPv6は128ビットのアドレスであるため、IPv4と同じ表記では長くなってしまいます。その為、IPv6では16ビットづつ「:」で区切って16進数で表記します。下記に示してるように非常に長い羅列になります。

例 FEDC:BA98:7654:3210:FEDC:BA98:7654:3210

グローバルユニキャストアドレス

グローバルユニキャストアドレスは全世界で一意に決まるアドレスで一般的に使用されるアドレスです。構造は下図のようになっており、64ビットがホスト部になっています。通常インターフェースIDには64ビット版のMACアドレスをもとにした値が格納されます。ただしMACアドレスを隠したい場合には乱数にて一次アドレスを付与する事も出来ます。

リンクローカルユニキャストアドレス

リンクローカルユニキャストアドレスは同一のデータリンク内で一意に決まるアドレスでルーターを介さない通信に使用されます。

ユニークローカルアドレス

ユニークローカルアドレスは機械制御や制御系ネットワークなどインターネットとの通信を行わないときやNATやゲートウェイ経由でインターネットに接続する場合に使用されます。このアドレスはインターネットとの接続を想定していませんが、できるだけ一意になるようにグローバルIDを乱数で設定する事で組織統合などで他ネットワークと合併するときにもそのまま使用できることを意識しています。

それぞれの使用範囲

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