【ネットワーク】DHCP

概要

DHCP(Dynamic Host Configuration Protocol)とは端末を接続すれば自動でネットワークの設定をしてくれる機能で、ノートパソコンや携帯などを接続するだけで通信が行えるのはこの機能を利用しているためです。これがなければ場所ごとにIPアドレス設定やサブネットマスクの設定が必要になってしまいます。また、IPv4だけでなくIPv6でも利用されています。

DHCPの仕組み

DHCPを利用するためにはルーターやアプリケーションによりDHCPサーバーを設置する必要があります。設定配布の手順は下記の通りで「設定の通知」と「設定の使用」と2回やりとりをする事で複数のDHCPサーバーが存在する場合にも対応できるようにしています。要は「聞いたけどその設定は使ってない」という状況を避けています。

 

  1. 設定したいホストがネットワーク設定をマルチキャストで要求
  2. DHCPサーバーがホストに対してネットワーク設定を通知
  3. ホストが通知された設定を使用することをサーバーへ通知する
  4. サーバーがその設定をホストが使用する事を認め、許可を通知する。

 

また、DHCPサーバーやクライアントにはIPの重複を避けるためにICMPエコー要求パケットの送信やARP要求パケットの送信機能をつけるようになっており、これによりIPアドレスの重複を避ける事が出来ます。

複数のDHCP

組織の場合、複数のセグメントが存在するためDHCPも複数必要になる場合があります。その時にセグメント毎にDHCPサーバーを設置して設定することはその作業だけでなく変更管理上でも大変な労力となります。そこで利用されるのがDHCPリレーエージェントを使用した仕組みです。

この仕組みではそれぞれのセグメントにDHCPサーバーの代わりにDHCPリレーエージェントを設置します。リレーエージェントにはサーバーのIPアドレスを設定し、サーバーにはそれぞのセグメントで使用するIPアドレスの範囲を設定します。実際にホストから問い合わせがあった際にはリレーエージェントを介してサーバーへ問い合わせを行い、IPアドレスの通知を受ける事で機能を実現しています。なおホストからの要求はブロードキャストで送信されエージェントが受信して以降はユニキャストにて送信される。

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