DS32:適切な軸設定でクロス集計表を作成し、属性間のデータの偏りを把握できる
本記事で解決できる課題
データ分析を行う際、複数の要因や属性を組み合わせてデータの傾向を把握したいことがあります。特に以下のような課題を持つ方に役立ちます。
- 属性ごとのデータの偏りを確認したい
- どの要因が影響しているかを可視化したい
- 効率的なクロス集計表の作成方法を知りたい
本記事では、クロス集計表の概要と、実際の例を用いた作成方法を解説します。
クロス集計表とは?
クロス集計表とは、複数の要因や属性を交差させてデータを整理し、それぞれの組み合わせにおける出現頻度や割合を示す表です。通常、以下のような構造を持ちます。
- 行 : あるカテゴリの要素(例:学校名、性別、年齢層)
- 列 : 別のカテゴリの要素(例:テストの合格・不合格、製品の購入有無)
- 交差点の値 : 行と列の組み合わせごとのデータ数や割合
例えば、2つの学校の平均点を比較するクロス集計表を考えてみましょう。
学校 | 平均点 |
---|---|
学校A | 72.3 |
学校B | 78.6 |
この表から、学校Bの方が平均点が高い ことがわかります。
クロス集計表の活用例
クロス集計表は、さまざまな場面で活用されます。
1. マーケティング分析
性別 | 商品A購入者数 | 商品B購入者数 |
---|---|---|
男性 | 120 | 80 |
女性 | 100 | 150 |
この例では、
- 男性は商品Aを多く購入している
- 女性は商品Bを多く購入している という傾向が見られます。
2. 顧客満足度調査
年齢層 | 満足 | 普通 | 不満 |
---|---|---|---|
20代 | 50 | 30 | 20 |
30代 | 40 | 35 | 25 |
40代 | 30 | 40 | 30 |
この表から、年齢が上がるにつれて満足度が下がる傾向が見られます。
クロス集計表を作成する際のポイント
-
適切な軸(行・列)を選ぶ
- 比較したい要素を行と列に設定することで、データの関係性が見えやすくなります。
-
数値だけでなく割合も表示する
- 例えば、購入者数だけでなく全体の割合を示すことで、より直感的に理解できます。
-
視覚化を活用する
- ExcelやBIツールでヒートマップや棒グラフを用いると、データの傾向がさらに明確になります。
まとめ
クロス集計表を活用することで、データの傾向や属性ごとの偏りを直感的に把握できます。本記事で紹介したポイントを意識しながら、ぜひ実践してみてください。
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