データ基盤とは?データ収集・DB・DWH・APIを体系的に解説

データ基盤
スポンサーリンク

はじめに

データを活用するには、分析手法だけでなく、どのようなデータを集め、どこへ保存し、どのように整理して別のシステムや分析環境へ渡すのかを理解する必要があります。データベース、DWH、API、ストレージなどを個別に学ぶだけでは、それぞれがデータの流れのどこで使われるのか分かりにくくなります。

このページでは、shrimp-crab.comのデータ基盤・システムに関する知識を6つの分野に整理し、データの種類と品質、収集、データベース・SQL、DWH・データ統合、API連携、ストレージ・分析開発環境までの学習順序と関連記事を案内します。すべてを最初から読む必要はなく、現在の目的に近い分野から進められます。

データ基盤とは

データ基盤とは、さまざまな場所で生まれるデータを集め、保存・整理し、分析やシステム連携に利用できる状態へつなぐための仕組みです。単一の製品やサービスを指すのではなく、データベース、DWH、ストレージ、API、処理・開発環境などを目的に応じて組み合わせて構成します。

重要なのは、個々の技術名を覚えることよりも、データが発生してから収集され、保存・統合され、分析や外部サービスで利用されるまでの流れを理解することです。このThemeでは、その流れを基準に知識を整理しています。

データ基盤・システムの全体像

このThemeでは、データ基盤・システムを次の6分野に分けています。各分野の役割を先に把握すると、現在どの段階を学んでいるのか、次にどの知識へ進めばよいかを判断しやすくなります。

分野主に学ぶこと役割
データの種類・加工・品質構造化/非構造化、CSV・RDB、重複検出使うデータの形と品質を整理する
データ収集・取得ログ、HTTP・FTP、Web収集、オープンデータ必要なデータを集める
データベース・SQLER図、正規化、DML・DDL、抽出、NoSQLデータを保存し操作する
DWH・データ統合・分散処理DWH、BI、Hadoop・Sparkデータを統合し分析利用へつなぐ
API・外部サービス連携SDK・API、JSON・XML、REST・SOAPシステム間でデータを受け渡す
ストレージ・分析開発環境クラウドストレージ、Notebook、Dockerデータの保存場所と実行環境を整える

おすすめの学習順序

初めてデータ基盤を体系的に学ぶ場合は、データそのものの理解から始め、収集、保存・操作、統合、外部連携、実行環境へ進むと、データの流れに沿って知識をつなげやすくなります。

  1. データの種類・加工・品質で、扱うデータの形と品質を理解する
  2. データ収集・取得で、ログや通信、Webなどからデータを集める方法を知る
  3. データベース・SQLで、データ構造と保存・操作の基本を学ぶ
  4. DWH・データ統合・分散処理で、複数データの統合と大規模処理へ進む
  5. API・外部サービス連携で、別システムとのデータ交換を理解する
  6. ストレージ・分析開発環境で、保存場所と処理・分析を実行する環境を整理する

すでに目的が決まっている場合は、該当するカテゴリから始めても構いません。API連携を実装したい場合は「API・外部サービス連携」、分析環境を整えたい場合は「ストレージ・分析開発環境」から読み、データ構造や保存方法が分からないときに前のカテゴリへ戻る進め方もできます。

データの種類・加工・品質

データ基盤を考える最初の段階では、扱うデータがどのような形で存在し、どのように整理・保存できるかを把握する必要があります。このカテゴリでは、構造化データと非構造化データの違いから、CSVやRDBを使った小規模なデータ処理、重複データの検出までを学びます。

後の収集・保存方法を選ぶための土台となるため、データ基盤を初めて学ぶ場合はここから始めるのがおすすめです。

このカテゴリの記事

データ収集・取得

データの形を把握したら、次は必要なデータをどこから、どのように集めるかを考えます。このカテゴリでは、システムが出力するログ、HTTPやFTPを使った取得、Webクローラーとスクレイピング、オープンデータを利用するシステムの要件を学びます。

収集方法によって、取得できるデータの形式や頻度、保存先、運用上の注意点が変わります。後工程で扱いやすい状態を意識しながら、収集の入口を整理します。

このカテゴリの記事

データベース・SQL

収集したデータを継続的に利用するには、保存構造と操作方法を理解する必要があります。このカテゴリでは、ER図でデータ同士の関係を把握し、正規化でテーブル構造を整理した後、DMLとDDLによるSQLの役割分担、データ抽出の実践、NoSQLの基本へ進みます。

ER図と正規化を先に学ぶことで、SQLを単なる命令文としてではなく、どのようなデータ構造を操作しているのかと結び付けて理解しやすくなります。

このカテゴリの記事

DWH・データ統合・分散処理

複数のデータを分析やレポートに利用する段階では、データをまとめて扱う仕組みが必要になります。このカテゴリでは、DWHによるデータ統合と抽出から、BIツールによるレポート作成、HadoopとSparkを使った分散処理の考え方へ進みます。

まず統合されたデータを利用する流れを理解し、その後に可視化・共有や大規模処理へ広げることで、それぞれの技術がデータ基盤のどこを担当するのかを整理できます。

このカテゴリの記事

API・外部サービス連携

データ基盤は、内部のデータを保存するだけでなく、外部サービスや別システムとデータを受け渡す場面でも利用されます。このカテゴリでは、SDKとAPIの基本から、JSONとXMLによるデータ交換、RESTとSOAPを使ったデータ取得、外部の予測モデルをAPI経由で利用する流れを学びます。

個別のサービス名や実装方法を覚える前に、どの仕組みで接続し、どの形式でデータを交換するのかという役割分担を押さえることを目的とします。

このカテゴリの記事

ストレージ・分析開発環境

データを保存し、処理や分析を実行するには、用途に合ったストレージと作業環境も必要です。このカテゴリでは、クラウドのオブジェクトストレージから、Jupyter NotebookとRStudio、Dockerによる環境構築、ColabやSageMakerなどのクラウドNotebookへ進みます。

保存場所と実行環境を分けて考えることで、データをどこに置き、どこで処理するのかを整理しやすくなります。

このカテゴリの記事

よくある質問

データ基盤とデータ分析は何が違いますか?

データ基盤は、データを収集・保存・整理し、必要な場所で利用できる状態へつなぐ仕組みを中心に扱います。データ分析は、そのデータを集計・比較・可視化して事実や傾向を読み取り、判断につなげる活動です。分析の進め方や可視化を学びたい場合は、データ分析Themeと行き来すると理解しやすくなります。

データベースとDWHはどちらから学ぶべきですか?

初めて学ぶ場合は、データベース・SQLから始めるのがおすすめです。まずER図や正規化でデータ構造を理解し、SQLによる操作を学ぶと、その後に複数のデータを分析目的で統合するDWHの役割を捉えやすくなります。

APIやDockerまで最初から学ぶ必要がありますか?

すべてを最初から学ぶ必要はありません。データ収集やデータベースだけが目的なら、必要なカテゴリまでで十分です。外部サービスと連携するときにAPI、実行環境を揃えたり再現しやすくしたりするときにDockerやNotebook環境へ進むなど、目的に合わせて知識を追加していく方法が適しています。

まとめ

データ基盤は、データを集めることだけでも、データベースを作ることだけでもありません。データの形と品質を理解し、収集し、保存・操作し、必要に応じて統合・連携して、分析やシステムで利用できる状態へつなぐ一連の仕組みとして捉えると理解しやすくなります。

各カテゴリの記事は、現在公開している知識を学習順に並べています。最初からすべてを読む必要はないため、今の目的に近いカテゴリから始め、前提知識が必要になったときに前の分野へ戻る使い方もできます。


タイトルとURLをコピーしました